愛のカタチ


途中でトイレに行ってから、記憶が飛んでいた。

ヤバいかも。

飲み過ぎちゃったかな。

「大丈夫?」

あ、瀬戸支店長……。





「はい、水。」

冷たいペットボトルを渡され、一気に流し込んだ。

そして少し冴えた頭で認めざるを得ない、現実。

ここ…どこ?

瀬戸支店長と何故にこんなところに?

間違いなく、私の予想が合っているなら…ここはホテルの一室だろう。

その…違う目的の、じゃなく、普通の。

いや、普通って…どう普通だろう。

ホテルってそもそも宿泊のためにあるもので…。

「大丈夫?」

さっきも聞いたようなそのセリフ。

って、

「ここは…どこですか?」

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