同名ｶﾎﾟｰ!!

がら

あたしが空気も読まず教室に入ると、教卓には担任らしき人がいた


「ん？おぉお前、加瀬麻琴か？おせーぞっ早く座れー」


若い先生の話を聞きつつ、あたしの視線は紗枝に注がれていた


口パクで

「ご　め　ん　ね」


だって、

行動早すぎるのよ、ついていけないわ


「おぃ、加瀬？」


あ、無視してた

「あ・・・すみません。あたしの席どこですか？」


優等生スマイルでやんわり聞いとく

ま、先生に媚売っといて悪いことはないしね


「ん　ああ、お前は・・・あそこだ」


そういって指した先には１つだけ空席があった


「分かりました。遅れてすみませんでした」

ペコリとお辞儀をし、席に向かった



その席に行く途中

ﾋｿﾋｿ
「加瀬さん・・・綺麗だねー・・・」
「だよね、憧れちゃう」

なんて、女子の声が聞こえたけど無視


中学の繰り返しなんてやだしね