ホワイト・メモリー
「中野くんは終電は大丈夫かね」

「はい。中央線で一駅なので」

「中野くんは中野なのか。カッカッカ」

どうやらうちの会社の社員ではないようだ。顔を確認したわけではないが、こんなセンスのない駄洒落を他人が聞こえる場所で声に出すような人間はうちの会社の社員であって欲しくないという願いも込められていた。
このくだらいない駄洒落を駄目出しすることは誰もが賛同するであろうが、さらに功は若者の方にも駄目出しする要素があると思った。
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