誠-鷹による一日観察日記-
ミエ&エリオル
「ねぇ、なんで私の机の上にカミーユの書類があるの??」
「知らん。…あいつ昨日のトリカブトじゃ足りなかったか」
「トリカブトって奏に煎じてもらってたあれ??」
「薬なら、わざわざ治療中の第六課を煩わせることもないからな」
「さすが、奏!!元老院第六課薬草管理!!」
「にしてもあいつ、一体どうやったら死ぬんだろうな」
「さぁ??あいつ魔人じゃん??弱点なさそうじゃん」
「面倒な体質だよな」
「何言ってんの。面倒なら私も同じ。だって…同族に殺されなきゃ死ねないんだから」
「ミエ…」
「ま、同族同士争うなんて、人間以外ではいないけどね」
「俺は時々、本当にお前が人間が好きなのか、疑問に思うんだが」
「あら、好きよ??だってかわいいじゃない」
「……」
「神に愛されている人間達。羨ましいじゃない??何の見返りも無しに、無償の恩恵が得られる」
「……」
「それが得られなくなった時の、神への恨みようは半端ないけどね」
「……」
「冗談よ、冗談。…私達の死に方以外はね」
「……フランスに行くか??」
「うん!!行こう!!」