シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
“あの時はまだ付き合ってない”と、言わなきゃいけないのに、言いづらい状況。

修太君は「颯太はわりと手が早いんだな」とかブツブツ言ってるし、おばさんは「マーちゃんに報告しないと!」と、キャッキャッ言ってる。

ちなみに“マーちゃん”は私の母親。

ここ、本当に極道の世界の人が暮らしてる家ですか?

緊迫感なさ過ぎる…;;



「朝からうっさい」



私が呆れてると、颯太が機嫌が悪そうに、髪の毛をワックスで弄りながらリビングへ来た。

…カッコいい。

ーーカシャッ

思わず写メった私。

シャッター音でやっと私に気付いた颯太は呆然。
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