シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「いつから…居た?」



「7時15分に外に出たから、20分かな」



「さっむい日に馬鹿かよ!」



颯太は呆れたように言いながらも、私の頭を撫でてくれた。

何かを期待するかのような3人のキラキラした目が、私にだけ降り注ぐ。

私は「朝ご飯、早く食べなよ!」と、颯太の背中を押した。

ーードンッ

修太君の手を、足で勢い良く踏みつけた。

…天誅だよ、天誅っ!



「コラッ、琉架!あ、パンツ見えた…」



「嘘…っ」



私はスカートを押さえながら振り返ると、修太君は「ピンクのゼブラ」と呟いた。
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