シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
…正解ですよ…!;;

私は丈の短いコートを選んだ事を後悔した。

長ければ、スカートが捲れる事もなかった。



「―――変態」



私が颯太に仕返しをしようとした時、颯太がポツリと呟いた。



「へ、変態?;;俺が?;;」



修太君にはかなり効いたらしい一言。

私はニヤニヤと修太君を見下ろしながら、トーストを頬張る颯太の隣に座った。

ココアを少しだけ貰い、飲み干す時には、颯太も朝食が済んでいて、2人で「行ってきます」と、佐和田家を出て、学校へと向かう。



「颯太の手、温かい」



「お前は冷たいな(笑)」



颯太の朝からの笑顔は貴重だ。
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