シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「彼氏は年上だよね。おばあちゃんたちと来る時、ずっとメールくれて…支えられてるって感じた」



…“彼氏は年上”…?

私と颯太も、修太君と麗さんも、同い年なんだけど…;;



「マジかよ…、俺、結婚しちゃったよ…;;」



「俺は支えてるつもりだけど」



…そうだよね。

私は支えられてる。

環架の恋愛論がおかしいんだ。

私は颯太の隣に座り、手を握った。

温かい、心の拠り所。

颯太の肩に凭れながら、私は母親の棺を見た。

ちゃんと、笑う。

笑えるようになる。

…お母さん、見守ってて…?




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