シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
私は十字架に触れるように、胸に手を置いた。



「お母さんは、神様になった。
でも、ここに生き続けてるの…」



強い味方の神様が、私たちを見てくれてる。

笑わないで、泣かないのに下を向いてたらダメなんだ。



「…琉架」



颯太は私の頭を撫でると、そのまま私を引き寄せた。

ちょっと泣きそうな颯太。



「何で半べそなのかなー?(笑)」



「うっせぇ、ガキ!;;」



「同い年ですよー(笑)」



私は颯太を抱き締めた。

環架は「私、春休みが終わる頃に帰る。2人ウザい」と拗ねてたけど。




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