シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
でも、発車の合図音が鳴り、私は顔を上げた。

扉が閉まる中、私は「頑張りなさい!!」と叫んだ。

環架は大粒の涙を流しながら頷いた。



「環架ぁーーッ!!」



―――お姉ちゃん、ちゃんとお父さんを守るよ。

お母さんの代わりなんて到底、出来ないってわかってる。

でも、環架の分はちゃんと守る。

だから、来年の春からは、2人で支えようね。



「神様。環架をどうか…お守り下さい……」



私は、父親を支えますから。





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