シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
…ハンバーグ?

いや、チキンステーキも捨てがたい。



「んー…グラタンも食べたい!」



私はメニューと格闘しながら、また携帯を確認。

12時10分。

ただのバイトじゃないんだから、時間は確定してないし仕方ない。

でも、窓を見てため息。

カップルや親子連れの人たちが、ここへ入って来るのがわかる。

ちょっと浮いてる気がする…。

そして、不安も込み上げる…。

颯太は怪我してないだろうか―…
無事なのだろうか――…。

でも、颯太は強い。

簡単に殺られない。

私はそう自分に言い聞かせながら、携帯を握り締めていた。




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