シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】



―――でも、約束時間は遥かに過ぎて16時を回った。

私はお店の外で待つ事にした。

支払いを済ませて外に出る。

デニムを穿いて来た為、少し汚れた花壇の縁枠のレンガに気にせず座る。

陽が傾き始める。

颯太に電話をしても、電源が切られたまま。

まだ、任務中なのだろう。

颯太は強い。

強いけど……私は不安に包まれる。

颯太に何か起きてたらどうしよう。

修太君もお昼から仕事みたいだし、帰ったらすれ違うかも知れない。

…どうしよう…。

完全に陽は暮れた18時。

また電話をして見たけど、繋がらない。
< 170 / 193 >

この作品をシェア

pagetop