シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
―――でも、約束時間は遥かに過ぎて16時を回った。
私はお店の外で待つ事にした。
支払いを済ませて外に出る。
デニムを穿いて来た為、少し汚れた花壇の縁枠のレンガに気にせず座る。
陽が傾き始める。
颯太に電話をしても、電源が切られたまま。
まだ、任務中なのだろう。
颯太は強い。
強いけど……私は不安に包まれる。
颯太に何か起きてたらどうしよう。
修太君もお昼から仕事みたいだし、帰ったらすれ違うかも知れない。
…どうしよう…。
完全に陽は暮れた18時。
また電話をして見たけど、繋がらない。