シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
代わりに我が教会に来たのは牧師の見習い。

料理は出来ないし、掃除も下手。

要領が悪いというより、不器用な男の人。

私はふざけて銜えた唐揚げを、颯太の口に入れた。

舌で押し込むつもりが、颯太に吸い付かれて赤面。



「まだ慣れないのか?(笑)」



「慣れないよ…っ」



私はずっと、颯太にドキドキして行くんだから。

颯太にしかときめかないから、全然、慣れないんだ。

黒髪に戻し、赤いメッシュを入れたヘアスタイルも似合ってて。

むしろ、かっこよさが増して、私はヤキモチが絶えない日々を送ってる。

毎日、同じ事の繰り返しだけど、昨日より今日、今日より明日が幸せなんだ。




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