シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
自分でも不思議だし。



「食べ悪阻(づわり)だったりしてね…(笑)」



いきなりリビングに現れたシスター高部が言う。

…食べ悪阻ねぇ…。



「ないでしょー。私が」



「だよね。お姉ちゃんが妊娠とかない」


…環架が言うかっ!!

私は「叔母さんは酷いでちゅねー」と、環架に意地悪く笑いながら、わざとお腹を撫でた。



「“叔母さん”なんて呼ばせないよ!!」



環架は本気で怒る。

私たち3人は笑い、シスター高部は「冗談よ」と、高らかな声で大爆笑。

笑っても声が綺麗な人って、ちょっと羨ましい。




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