シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
力が弱まった尊の腕。



「琉架っっ!!」



颯太に呼ばれて、私は走って逃げようとした。

ーードサッ

…っ!;;

なのに、背中から乗り掛かって来た。

制服が汚れた。

でも、それよりも、宮崎尊が私に跨がってる事が嫌。



「颯太ー…修太君…っ…!!」



私は泣きながら、2人に手を伸ばした。

…嫌だ…怖い…っ…。



「宮崎…てめぇ…」



ーードッカーンッ

颯太は低い声で呟くと、ドラム缶を尊へと投げた。



「…大丈夫か?」



私はスライディングして、私と尊の間に入って来た修太君に助けられて無傷。
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