シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】



「颯太、ここ寒いよ。
何でここなの?」



チャペルで今日もお弁当を食べる為、颯太と来たのに、気付いたらゆっこも来た。

颯太がOKしたって、わかってるけど。

私はお弁当を椅子に置き、昨日、出来なかった祈りをここでする事にした。



「神様……昨日は感謝の祈りを忘れ、失礼しました。貴方のお陰で、私はしゅ……」



「颯太、琉架は何してるの?」



けど、ゆっこによって遮られてしまった。



「琉架の祈りの邪魔するな。黙ってろ」



私は颯太の言葉を聞き、再び目を閉じた。

遠くから、庭でお昼休みを過ごす生徒の声が聞こえる。
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