シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「神様……私は貴方のお陰で、修太君と颯太と無事に帰宅し、今日も目覚めました。そしてまた、今日も家族と友達の足元と健康を、お守り下さい。
この祈りを、イエス様の名前において……アーメン」



ーー〜♪〜♪

私が深く祈った時、讃美歌が聴こえて来た。

目を開けば、オルガンで顔に似合わず、颯太が演奏してる。

私の教えた、讃美歌だ。



「何の歌?私、知らない!」



ゆっこは颯太に近寄り、肩を揺すってる。

私はお弁当を開いた。



「颯太…私、早く食べたい」



箸を用意し、お弁当の蓋を開けた。

今日は春巻きと肉団子だ。
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