シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「「全ての命に感謝して…いただきます」」



私と颯太はどちらともなく頭を下げて、食べ始める。



「琉架、今の何?」



ゆっこが自分のお弁当を食べながら聞いて来る。

私は「んー…恒例行事?」と、颯太に訊く。

颯太はトマトを食べようとしてた手を止めて、私たちを交互に見た。



「何か、俺ん家も琉架ん家も、偶然にも食事の時はこう言うんだ」



「1人で食事をする事もないよね?」



両家にあるルールがいくつか重なってる。

颯太のお母さんが、クリスチャンで、そう教えられて来たのかも知れない。
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