シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
人や家族を大切にし、食を1人で食べないのは、時間と食べ物を大切にする為らしい。

きっとこれは、我が日下部家の先祖代々のシスターの教えだろう。



「颯太、今日ってお泊まりに行って良い?」



話を変えたゆっこ。

…泊まりか。

ラブラブなんだろうな…。

私は春巻きを食べ、聞いてないフリ。

あれ…?

でも今日って……。



「わりぃ。今日は琉架ん家に泊まるから無理」



「何で…?」



「明日は教会でバザーあるから準備」



颯太はそれだけを言って、私が残した春巻きも全部を食べ、片付けた。



「「ごちそうさまでした」」



私は「来るなら11時からだよ」と、ゆっこを見ながら立ち上がった。
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