シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】



食事を食べ終え、私と颯太は、父親とシスター高部と、母屋とチャペルの奥にある、遊具が少しだけ置いてある空き地へと行く。

中心にブルーシートを敷き、三つの白いテントを立てた。

バザーのスペースと、飲食コーナー。

私はテーブルを雑巾で拭いて行く。



「颯太ー!来ちゃった。私も手伝う!」



すると、ゆっこの声が聞こえた。

顔を上げれば、ライトピンクのコートを羽織ったゆっこが、颯太に抱き着いてた。

花柄のシフォンスカートに、黒のブーツ。

…可愛い格好…。

私にゆっこには敵わないんだよ。
< 44 / 193 >

この作品をシェア

pagetop