シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
食事を食べ終え、私と颯太は、父親とシスター高部と、母屋とチャペルの奥にある、遊具が少しだけ置いてある空き地へと行く。
中心にブルーシートを敷き、三つの白いテントを立てた。
バザーのスペースと、飲食コーナー。
私はテーブルを雑巾で拭いて行く。
「颯太ー!来ちゃった。私も手伝う!」
すると、ゆっこの声が聞こえた。
顔を上げれば、ライトピンクのコートを羽織ったゆっこが、颯太に抱き着いてた。
花柄のシフォンスカートに、黒のブーツ。
…可愛い格好…。
私にゆっこには敵わないんだよ。