シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
ーーポタッ

テーブルに落ちた滴。

私は空を見上げた。

眩しい太陽が、私を見つめる。

でも、私は涙で太陽が歪んで見えた。



「琉架ちゃん」



「……はーあーいー」



私はシスター高部に呼ばれた。

しかし、私は見る事が出来ない。



「貴方には、神の御加護が必ずあります。アーメン」



「…あ、ありがとう…っ…」



私は涙を足元にポタリと落としながら、頭を下げた。

シスター高部は私に十字を切り、微笑んで、出品する商品を取りに行く。
私には味方が居る。

傷付いたって、大丈夫。



「マリア様……」



「なあに?」



…お母さんじゃないよ;;



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