シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
昨日のバザーも終わり、私は眠たい目を擦りながら、今日は寝不足で颯太と学校へと向かう。
進級テストがもうすぐあるけど、何とかなるだろうと、気掛かりは、一つ。
―――胸の痛み。
今日も起きたら痛かった。
「私……心臓病っ!?」
「……は?;;」
…あ、声に出してしまった;;
私は「何でもない!;;」と曖昧に笑い、誤魔化した。
ーーズコッ
「え;;」
「…痛い……;;」
なのに、動揺してたのか、近所のおばちゃんが撒いた水に濡れたマンホールで滑って転んだ。
颯太は呆れながら私に手を差し出す。
私は恥ずかしさで顔を赤らめながら、颯太の手を掴んで立った。