シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
時計の針の音が妙にハッキリと聴こえるほど、静かな部屋。



「大丈夫か?」



沈黙をなくそうと、最初に口を開いたのは、颯太だった。

ベッドに腰掛け、長い足で、私の足を挟むような体勢の颯太。

私は「大丈夫だよ!」と、いつも見たく、颯太の足を叩きながら笑った。



「嘘だな……」



「へ?………あのさ…?」



私の目の前にある颯太の顔。

唇に残された、熱。

すぐに熱が引くような一瞬のキス。



「ん、ンッ…―――」



でも……キスは繰り返された。

触れてるだけなのに、離れない唇。

私は体を支える為に、机に乗ってる颯太の手を、握った。
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