シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
颯太は私の手を握り返すと、角度を変え、私の唇を舌で開けた。



「…ふ…ぁ…ンッ……」



キスがこんなに幸せなモノなんて、初めて知った。

もっと……颯太に触れたいと思ったんだ。

ーーバンッ



「颯太!お前は良くも高校…を…!?」



なのに、おじさんに邪魔された。

私たちは今更ながら唇を離し、何事もなかったように背を向けあった。



「お邪魔しました!;;」



ーーパタンッ

おじさんは私たちに頭を下げて、部屋を出て行く。

…おじさん、家主だよ…;;

私はドアに向かって手を伸ばした。
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