シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
夕方、私は1人でゆっこの家へと歩いてる。
話そうと思って。
学校に行く気になれないから、行くしかない。
怖さか緊張か寒さかわからないけど、体が震える。
ゆっこん家は歩いて10分ほど。
颯太には「家に帰る」と言って来たけど、いつかバレるよね…。
手袋を忘れた為、コンビニでカイロを買い、再び足を進める。
「ゆ……」
曲がり角を曲がると、ゆっこん家は目前。
なのに、足が止まった。
銀髪で…鼻ピアスをした、わりと顔立ちの良い男の人と、ゆっこが居たからだ。
私は慌てて、電柱に隠れた。