シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】



―――3日後、私と颯太は、やっと2人とも学校へと来た。

颯太に「フラれたの?」なんて訊けない。

ゆっこに「おはよう」と言えない私。

授業に身が入るわけもない。

私はボーッと過ごす日が増えた。

修太さんや麗さんに言ったら楽になるかも知れないのに、何も言えない。

胸にモヤモヤだけが増える。

“誰かを傷付けるのが怖い”と、私は逃げてるのかも知れない。

私は弱虫なんだ。

自分を正統派しようとしてるだけなんだ。

祈る事さえも忘れて、私は幸せでも十字架でもない、愚かさを手にしていた。
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