シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】



「神様……私はこの幸せを、どう育てたら良いのでしょうか……」



我が家のチャペル。

私は後列の椅子に座り、いつもと違う感じで十字架を見上げた。

近くに行ったら触れられる、感じられるのに、私はわかってるのに、出来ない。

丸で、颯太に対してと同じだ。

ゆっこが目蓋の裏にちらついて、私はアクションを壊すのが怖くもあった。



「俺らのペースでよくねぇ?
神頼みも悪くないけどな」



「―――うわぁっ!;;
颯太、いつから居たの!;;」



私の隣に座ってた颯太。

全く持って、私は気付かなかった。
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