高熱にベッド<短&番外>
チャイムを鳴らして出てきた永樹さんの顔は、火照って赤く、なんと
「うわっ…ちょ…永樹さん!」
『うー…』
ドアのぶを握ったまま、私に倒れかかる。
体は、熱い。
「とにかく中にっ…」
『むかむかするー…』
「え!?此処で吐かないで下さいよ…!?我慢です我慢!」
慌てて家の中に入って、取り敢えず玄関に食材が入っている袋を置いて、永樹さんを保護する。
『うぅ……』
私がキッチンにたっている間、ベッドからは苦し気な永樹さんの声が聞こえてきて。
「消化の良い物作ったんで食べて下さい」
『その…前に、…暑い……』
よく見ると、熱のせいで汗をかいている。
…着替えさせた方がいいかな。
タンスから服を出して永樹さんに近寄る。
『何…着替えさせてくれんの?やったね…』
「……仕方ないじゃないですか…!」
全く…。
風邪をひいても失われない変態とは…。
もうお手上げだ。
『……はぁ』
それにしても、随分しんどそうだし。
結構厄介な風邪らしい。
「服、脱がせますよ」
『やらしー…』
「馬鹿…!もう勝手にやりますからねっ…」
私はTシャツに手をかけた。