高熱にベッド<短&番外>
「んんっ…」
キスしてる最中、聞こえるのは那子の声。
今日は手錠のせいで抵抗できない那子を、存分に愛撫する。
こっそり目を開けると、
目をきつく瞑って、頬を赤く染める、苦し気な那子の顔があって。
『……っ』
ゾクリ、身震いがする。
体の底から沸き上がる本能を押さえて、代りにもっともっと舌を絡ませる。
…俺をどれだけ煽れば気が済むのか。
そして、計算通り、お腹を出させる事に成功。
まぁちょっと計算外もあったけど……。
良い方向に転んだし。
真っ白な肌は、柔らかくて、滑らかで心地よくて。
「あ…」
那子の声が、俺をもっと野蛮にする。
抑えようとして、でも漏れてしまうその声が、どれ程俺を惑わしているか……。
そして不意討ちの那子からのキス。
ほんと堪ったもんじゃない。
俺にどうされたいのかな、この子は。
……まぁそんな事計算できる子じゃないってのは分かってるけど。
だからこそ、無防備なのは俺にだけしか許さない。
手錠で繋いで、何処かへ行ってしまないように。
俺だけに夢中になって、俺だけに感じれば良い。
…次は何しようかなぁ………。
「手錠はお好き?」End.