高熱にベッド<短&番外>
今までの必要以上のイチャコラが急になくなって、戸惑っているだけで。
寂しいとか、思ってないもん。
『那子どうしたの?なんか暗くない?』
「唯(ユイ)…」
唯が私の顔を覗き込む。
『永樹さんとなんかあったの?』
「いや、寧ろなんにもないって言うか…」
ため息をつく私に唯は首を傾げる。
『え!?あの永樹さんが!?』
「うん…」
唯に永樹さんの禁欲について話すと、目を見開いて机を叩いた。
『永樹さんて那子に触れないでも生きていけたんだ…』
この唯の発言は、永樹さんが常に私に触れまくってた事を物語っていて。
触れすぎ、と言うのは決して私の自意識過剰なんかじゃない。
『そう言えば最近触ってないね…』
唯は俯きがちに口に手を添えて、此処最近の永樹さんの行動を思い返しているようだった。
「私も三日も持たないたろ…って思ってたんだけどさ」
本当に何処までも掴めない男だ。