高熱にベッド<短&番外>



途切れ途切れの吐息に声も、絡み合う舌が生み出す音も、二人の理性を蝕んで感じる事だけでいっぱいにする。



突如唇が離れて、目を開けると、色気を纏う永樹さんの瞳に捕まり、逸らせなくなる。



『口半開きってなんかやらしーね』

妖艶に笑った永樹さんは、私の口の端から漏れていた、二人の物が交ざり合っただろう唾液を、舐めた。


「ん…」


そのまま唇に到達した舌は、再び口内に熱と共に入り込む。


『…や、くるし…っ…』


まだまだ息の仕方をマスター出来ない私は、限界間近で。


でもそんな事、永樹さんには関係ない。


『"もっと"なんでしょ?』


「やさ…しくっ…」


『無理』



そんな事言っていても、実際苦しさにも甘い刺激にも、のめりこんでいる自分がいて。



永樹さんの意地悪い声や言動に、ゾクリとする。



永樹さんはそれが分かっているかのように、さらに熱いキスをした。




『もっと俺を欲してよ』




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