高熱にベッド<短&番外>
禁欲が、いつかまた行われるのかは分からないけど、もうひっかかってやんない。
今回はまんまとひっかかってしまって、キスの催促までしてしまったけど。
もう、絶対ひっかからない!
…うん、絶対!
…いや…多分………
……やっぱり、出来るだけ…で……っ
「…………」
だって、この変態に勝てる気がしない。
変態が欲求を叶えるための動力は無限大なのだ。
『もっと、もっとって言ってよ』
「…も、もっと…」
ほらもう既に、私は永樹さんに従順で。
密着する体も、熱を帯びる肌も、乱れる呼吸も感じる感触も、
全てが私を翻弄する。
感じたいという欲求を、押さえる事は出来ない。
仕方なんてとうに忘れた。
甘い味を知ってしまった私は、二度も三度も、求めるんだろう。
『やっばい、止まんない』
「ばっ…!ん…」
禁欲の先の快楽は欲望をさらに狩り立てて、
既にそれは二人のヤミツキ。
それならいっそ存分に味わえば良い。
「…服ん中はまだ駄目っ…!」
『えーー!ケチー!!』
でもやっぱりもう少しゆっくりで…!