高熱にベッド<短&番外>
最後の一口まで綺麗に飲みきった那子の顔は既に真っ赤で。
どうやら那子もお酒は強くないらしい。
それどころか…
『…ヒック…なにしゅるんれすかぁ』
完璧に出来上がってしまった。
ビール一缶で。
俺も人のこと言えないけどさ。
『えーきしゃん…?』
うまく飲めなかった分のビールを口の端から垂れ流す那子にとろけた瞳で名前を呼ばれる。
俺の酔いはというと、殆どさめてきた頃で。
自分がやってしまった事に、頭を抱える。
那子はまだ未成年なのに。
あぁもう俺の馬鹿。
只でさえ我慢してるって言うのに、自ら煽られるような状況作ってどうすんのさ。
『どうしたんれすかぁ…?ねーえぇ』
「………」
何この生物。
まじで鼻血でそうなくらいなんだけど。
あぁやばいやばいやばい。
「なぁんかあっつーい…服邪魔ーっ。きゃははっ」
……え?