高熱にベッド<短&番外>


最後の一口まで綺麗に飲みきった那子の顔は既に真っ赤で。

どうやら那子もお酒は強くないらしい。

それどころか…


『…ヒック…なにしゅるんれすかぁ』


完璧に出来上がってしまった。
ビール一缶で。

俺も人のこと言えないけどさ。

『えーきしゃん…?』

うまく飲めなかった分のビールを口の端から垂れ流す那子にとろけた瞳で名前を呼ばれる。


俺の酔いはというと、殆どさめてきた頃で。

自分がやってしまった事に、頭を抱える。



那子はまだ未成年なのに。




あぁもう俺の馬鹿。



只でさえ我慢してるって言うのに、自ら煽られるような状況作ってどうすんのさ。


『どうしたんれすかぁ…?ねーえぇ』

「………」



何この生物。

まじで鼻血でそうなくらいなんだけど。


あぁやばいやばいやばい。





「なぁんかあっつーい…服邪魔ーっ。きゃははっ」


















……え?














< 50 / 118 >

この作品をシェア

pagetop