高熱にベッド<短&番外>


『スカートだって、短いし…』

「……っ」

床に座り込む私の足は、出ている面積が広く、それを永樹さんが撫でる。


『何?わざと?』

「…なわけ…っ!」

『俺、嬉しいな』


だから違うって言ってるのに…!

まるで聞く耳を持たない永樹さんに私は、どんどん追い詰められていく。


『那子の望み通り…いっぱい触ってあげるからね』

「だから違…!ん…」

永樹さんは、太ももにチュ、と唇をつけた。


「…っ!」

そして、突如走る微かな痛み。

『跡、付けといたからね』

「馬鹿……!」


太ももに浮かび上がる赤い跡。


それは、証。

『これで誰にも奪われない』



笑う永樹さんは愛しそうに私を見つめ、


『那子』


私の名前を呼び、キスをした。





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