高熱にベッド<短&番外>
自分でって…。
そんなの何やったらいいか分からないし。
「そ…な…」
『はいっ、時間切れー』
「は…?」
選べ、と言ったのは永樹さんなのに。
必死にどちらの方がいいのか、頭を悩ませていたら、不意に抱き上げられて、部屋の中へ運ばれていく。
『最近那子にしてやられてばっかりだからやっぱり俺からのお仕置きに決定ね?』
「……は?や、待って下さい…!」
『いーや』
こうなった永樹さんはもう誰にも止められない。
『さ、何しよっかな』
ベッドに連れていかれるのかと思ったら、行く先はまさかのソファで。
『お仕置き、何されたい?』
質問がおかしい…!
誰もされたいなんて言ってないもん。
仰向けにベッドに寝転がされた私は、起き上がる間もなく永樹さんに組み敷かれてしまって。
もう身動きはとれない。
心臓はバクバクと音を立てて。
言ってしまえばこんな状況になったのはこれで何度目だろうか。
…でも、いつまでたっても慣れない。
きっと、これからも慣れるなんて事は有り得ないんだろうけど。
『ねぇねぇ、那子はさ』
『生易しいか過激か、どっちがお好み?』