草食男子に恋してる!【続編】
「ありがとう、秀く…」
「ったくバカ!!
もう少しで引かれるとこだったんだぞ!ちゃんと前見て歩け!」
「ご、ごめんなさ、い…」
え?
…えっ?
秀くんが怒った?
真剣な目だ。
秀くんに怒られたことなんて、今まで一度だってなかった。
こんな大きな声で、私を叱ったことなんて。
今更、あと少しで危なかったということを認識したからか、
そして秀くんに怒られたことにビックリしたからか、
急に涙があふれ出てきた。
すると秀くんがハッとして、眉を垂らしてあたふたした。
「わっ、泣くなよ。ごめんね、強く言って…」
「ごめんなさい…ごめんなさぁい……」
ごめんの気持ちがいっぱいいっぱい溢れてきた。
今なら、素直になれる。