ヒトノモノ
そのままベッドに倒される。
啓介はあたしに跨って、激しくキスをしながら雑な手つきであたしの服を脱がせていく。
「ちょっ・・けいす・・・け・・なに・・?」
「なにじゃない・・・今日は優しく出来ないから・・・」
啓介はそう言うと、あたしの首に強く吸い付いた。
啓介の様子がおかしい。
いつものように優しい愛撫はなく、男らしい愛撫・・・
でも・・・嫌じゃない・・・
啓介があたしをこんなに欲してくれてるんだと思ったら、余計にあたしの吐息も荒くなった。
「優子・・こっち見て・・・」
あたしは言われるままに啓介の顔を見た。
啓介は熱っぽい視線をあたしに向けている。
その視線だけで、あたしは気を失いそうになる・・・
「啓介・・・来て・・・」
あたしは自分から啓介を欲した。
「・・・優子の中で俺を受けとめて・・・」
そう言うと啓介はあたしの中で果てた・・・
啓介がそんな事をするなんて今まで無かったから、正直驚いた。
繋がったままの啓介があたしの耳元で、耳たぶを噛むように言った。
「・・ごめん。でも、どうしても優子に俺を受け止めて欲しかったから・・・」
「啓介・・あたし、嬉しかったよ?啓介にそう言ってもらって・・・」
啓介は、優しいキスを私に落とした。