君と虹と伝えられなかった想い




ギュッ





翔が 後ろから七瀬を包み込む





「なんの真似ですかー?寝ますよ~」






「…」






「もう!先輩からかわないでくだ…」






「七瀬…本当に俺じゃダメなのか?」





「先輩…」






七瀬は 先輩の腕をほどき正面をむいた






「私の好きな人は 陸翔さんなんです!ごめんなさい おやすみなさい」






バタン




部屋に響き渡るようにドアが 閉まった





"先輩の気持ちは 嬉しいけど 自分の気持ちに嘘は つけない "





"先輩…ありがとう…"





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