君と虹と伝えられなかった想い



いつの間にか朝になっていた





七瀬は 翔に連絡をとり 夢の話をした





翔は 黙って聞いていた





「…先輩 今日 さよならします」





「七瀬がそう決めたなら俺は反対しないよ」





「ありがとうございます」





七瀬と翔は 陸翔のお墓に行った





「先輩 ライターをかしてください」




「本当にいいの?」




「いいんです」





翔は 七瀬にライターを渡した





七瀬は 持ってきた紙袋から陸翔宛てに書いた手紙の束にライターで火をつけた





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