君と虹と伝えられなかった想い
"メールしてっていう意味なのかな?"
"それとも社交辞令なのかな?"
気になって買い物どころじゃなくなった七瀬は 急いで家に帰った。
七瀬は 姉と一緒にアパートで暮らしている。
アドレス帳に陸翔からもらったメールアドレスを登録した。
「とりあえずメールしてみよう。昼ご飯おごってもらっちゃったし。」
発信者:七瀬
時 間:20:20
本 文:こんばんわ。お昼は ありがとうございましたm(_ _)m
送信ボタンを押す指が 震える。
「なんでこんなにドキドキしてんだろ?きちんと返事が くるかな?」
~♪
七瀬の携帯が 鳴った。
発信者:陸翔
時 間:20:50
本 文:七瀬さん?誰?
七瀬は ハッとした。
「陸翔さんは 私の名前を知らないんだった。」
発信者:七瀬
時 間:21:52
本 文:すみません。ごんべちゃんです。
~♪
発信者:陸翔
時 間:21:53
本 文:あっ ごんべちゃん!七瀬っていう名前なんだ!ごめんね。
俺の方こそお昼無理に付き合わせちゃったみたいでごめんね。ありがとうね。