君と虹と伝えられなかった想い



毎日のように陸翔と七瀬は メールをした。



先輩が 失恋したとか 今日は いい天気だねとか たわいのないメール



陸翔と出会ってから毎日が楽しくなった七瀬。



バイト中のミスも気にならなくなっていた。



前以上によく笑い 周りからも心配されるくらい明るくなっていた。



「いらっしゃいませ~ あっ陸翔さんと先輩こんにちわ」



「やぁ ごんべちゃん」



相変わらずクールな先輩。



ニコッと笑顔を見せてくれる陸翔。



先輩が 七瀬のそばに寄ってきた。



「ごんべちゃん 聞いてよ~俺失恋しちゃって超悲しいの。なぐさめて~」



「陸翔さんから 聞きましたよ。このシュークリームを食べたら元気でますよ。」



「これ新商品じゃん!俺が 失恋する度にごんべちゃんは 新商品を勧めるよね~」



「元気出ますって~」



「うっそだぁ~ てか陸翔のおしゃべり~。あれごんべちゃんと陸翔ってそんな関係?あれれ?」



「どんな関係ですかー!?」



「アハハ ごんべちゃん やっぱりおもしろいや」




"私は 恋に恋しているんだ。"



"もしかしたら…って思っても別れたら終わりだし 失うくらいなら今のままの関係が いいよね。"



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