君と虹と伝えられなかった想い
「ねぇ お姉…お姉は 人を好きになったことある?」
「ぶふっ あんたいきなり何を言うの!?ジュースが器官に…ゴホゴホッ」
「聞いた私が バカだったわ。もういい」
立ち去ろうとする七瀬の腕を姉が つかんだ。
「七瀬~あんた今恋してんだね♪」
「…。でも失うのが怖い。気持ちを伝えてたら今までの関係が崩れちゃうよ。怖いよ。嫌だよ。」
泣きだす七瀬の頭を軽くなでる姉。
「怖いかぁ…そりゃまぁ怖いわな。振られた後とか特にね。でも あんたは その人と出会えた!そして好きっていう気持ちにさせてくれた。そんな感情を抱かせてくれた相手に出会えた事に感謝しなよ。絶対に出会わなきゃよかったなんて思ったらダメだよ。」
「…(泣)」
「もっと肩の力を抜いていきなよ。ね。」
「お姉 ありがとう」