君と虹と伝えられなかった想い



「七瀬ちゃん ここだよ」





「足湯!?」





「そうだよ 足湯ってとっても気持ちいいんだよ」




"足湯が 近くにあるなんて知らなかったなぁ しかも無料って…もっと早く知りたかったなぁ"




2人は 隣同士で座り膝までジーンズの裾をあげた




長方形で5人くらいが 足湯できるスペースだった



お湯の温度は 少し熱め




「…気持ちいい~」





七瀬の顔を見てホッとした陸翔





「やっと七瀬ちゃんの顔が いつもの顔に戻ったね」




"ずっと心配してくれてたんだ… 私が いろんな事考えて難しい顔を陸翔さんに見せてたんだね。ごめんね 陸翔さん"






「…ごめんなさい 心配かけました」






コツンと七瀬の頭に手をあてる。




「すごく心配したよ 俺といて楽しくないんだって思っちゃったよ」





「本当にごめんなさい 色々考えちゃって…」






「色々?七瀬ちゃん 悩める子羊ちゃんなんだね 俺で良かったらいつでも話を聞くよ」





「ありがとうございます頭の中が 整理できたら話します」






"陸翔さんに 陸翔さんのことで悩んでるなんて絶対に言えないよ"





「うん その時が くるまで待ってるね」





「はい 待っててくださいね」






「七瀬ちゃん…実は俺今気になる子が いてさ~」






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