君と虹と伝えられなかった想い
―距離感―
あの日以来 陸翔と七瀬の間に少し距離が 開いた
陸翔は 先輩と毎日七瀬のバイト先に昼食を買いにきていた
「ごんべちゃん 弁当と一緒に俺の心も温めて」
「先輩何言ってんですかー!!!アハハ」
"先輩とは 普通に話せるのに…"
先輩は 弁当をあたためている最中に雑誌を読みにその場を離れた
お弁当を持つのは いつも陸翔の役目だった
温まったお弁当を袋にいれ 陸翔に渡した
「ありがとう」
陸翔の方も妙にぎこちなかった