君と虹と伝えられなかった想い
陸翔と七瀬の距離は 広がっていくばかり
七瀬は バイト中のミスを気にするようになっていた
申し訳ありませんと 頭を下げる日々が 続いていた
いつしか 店に陸翔が 姿を見せなくなっていた
"なんか心にポッカリ穴が 開いた気がする"
胸がドキドキして苦しい時と違う苦しさが 七瀬を襲っていた
"ドキドキしていた時より苦しい…"
"本当にこのままでいいのかな?"
七瀬は 自分が 陸翔にとった態度が 本当に正しかったのか疑問を抱くようになっていた
陸翔の気持ちは?
七瀬の気持ちは?
"陸翔さんに会おう… このままじゃダメ"
そう決めた七瀬は 陸人にメールを送信した