『庶民♀♂御曹司』


後ろから抱きしめられている理由を聞く前に

なーんだ。

分かってるんだこの人

って思った。


「もし・・・イヤなら。
君のお客さん・・・他の子にまわすけど?
取られるのイヤでしょ?」

「・・・」


「俺ね。知ってると思うけど・・・皇堂グループの御曹司ね。御曹司って言っていいのか不明に近いけど・・・とりま、社長さまね。
君を路頭にに迷わすこともできるんだよ」


この人は、命令を聞かなければ

お前の職を奪うと言っている。


殴りたい衝動にかられた。

でも・・・


「皇堂グループさんのお誘いなんて嬉しいです!
お家にお邪魔してもよろしいんですか?」


と笑顔で言った。


光芽も満足そうに

笑っていた。



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