『庶民♀♂御曹司』
「社長と!?
おい!冗談は・・・」
結衣の腕を掴む東堂を見て、俺は痺れを切らした。
「俺のやつに手をだすな」
「お前!!」
「ほーう。社長をお前と言うのかお前は・・・
東堂お前クビだ」
「なっ!?」
俺は結衣の手を握った。
結衣は下を向いていた・・・
「あのコスメのアイデア・・・女性社員だそうだな。
最低にもほどがあるな。お前の場所には彼女が立つべきだな」
その言葉が図星だったのか、東堂の顔が青ざめていった。
「さようなら東堂」
俺はそのまま東堂をロビーに残し、小堀が待つ車へと結衣を連れて向った。