隣の狼にご注意を♥
あたしどうしちゃったのっ!?
さっきからあたしじゃないみたい!
慧吾の性格ちょっとうつった!?
伝染病かもしれん……。
「とりあえず、中戻ろう。
今お昼だから、
なんか買って食べよっか!
中庭に慧吾たちもいたし」
「えっ!?
あ――…、そうだね。
行こうか」
自分にかかっていた慧吾の
制服をとりあえず、自分の
肩にかけた。
階段を下りて購買へ向かうと、
そこはもうすでに戦場だった。
あたしの大好きなカメロンは、
売り切れていてもうない。
あ、カメロンっていうのは、
亀の形をしたメロンパンなのっ。
美味しいし、可愛いから、
女子にとっても人気なんだよね。
「こりゃ、パンは無理かなぁ…。
学食行く?」
「ん―――…、そうだね。
久しぶりに学食でもいっか!!」