隣の狼にご注意を♥
あこちゃんに手を振って、
そばにあったメニューの看板を見る。
「ん―――……。
どれにしようかなぁ…?
カルボナーラも美味しそうだけどぉ、
ここはやっぱり、オ……」
「オムライス、だろ?」
「…へ?」
声が聞こえた方を振り向くと…。
「お前、ほんっとガキだなぁ」
「け、けゆごっ!!」
あ、やばっ! 噛んじゃった!!
慧吾を見ると、案の定大爆笑の慧吾。
そ、そこまで笑う~!?
「なんでそこで噛むんだよっ。
意味わかんね――…ククッ……」
お腹をおさえて、まだ微妙に笑ってる。
そこまで笑わなくても…。
あたし、慧吾のツボって
いまいちわからんっ。
「ってゆーか!!
なんで慧吾がここにいるの!?
中庭にいたんじゃ…」
「全然来ねぇから、
便所ついでに見に来たってわけ。
そしたら案の定、
お前がここにいたってわけ」