隣の狼にご注意を♥
「だって、お前が俺をホレさせて
くれるんだろ?」
ニヤッと、怪しい笑みを浮かべて、
顔を近づけてくる慧吾。
「……///!!」
思っても見なかった慧吾の言葉に、
言葉が出ない。
そんなあたしたちを
見るのが嫌になったのか、
やれやれという表情を
浮かべ、食券を買って行って
しまったあこちゃん。
あこちゃん…。
そこまであきれなくとも。
「それに、別に女が平気に
なったわけじゃねぇし」
「え…? そうなの?」
意外な一言に、
またびっくりしてしまった。
だって、最近は普通に話してたし、
もう克服したんじゃないかと。
「当たり前だろ。
そう簡単に治るか、アホ」
「アホ!? 誰がじゃ!!」
あたしはたとえバカだと
しても、アホじゃない!
…そこ強調しても意味ないか。
やっぱあたしバカだ…。